暗号通貨(資産)の雑記帳

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ojisanはかく語りき

おじさん、まあおじさんと言われても仕方がない年ではあるんだが・・。

ブロックチェーン業界の若者を見ていると思うんだが、羨ましいなあと常々思う。

 

 

私もおじさんになる前は若者だったことがあるんだが、その若者の時にとある会社のスタートアップから働くことになったんだけど、その時はまあ法律的にも整備される前でもあったし、世間的な理解というのも旧い常識しかないような状態で、自分たちがなんでも作ってやるという意気込みで仕事をしだしたんですけどね

 

 

ありがたいことに資金繰りは何とかなる状態でしたし、こんな立派な建物も作ったぞ!と意気揚々としてる時に、ある権威の集団から会社見学の依頼があって私がその案内役をすることになったんですが、それはそつなくできたとは思うんですが、あとで社長から私の案内を見ていた人から、「あの人は自分のするべきことが分かってる」と評価されたことがあったんです。

その時はそれを聞いて腹立ったんですよ。

 

 

天狗だったんでしょうねえ。

えらい人たちなんかに評価されたくないってのと、上から目線が気に食わないってので結構本気でクレーム入れようとしたくらいで。。

 

 

まあ、そんなことがあってから、数年がたって社員が増えて家庭ができて会社も大きくなって、その社員に家庭もできて子供が増えてとするんですが、さらには法的にも整備され世間の評価もだんだん厳しくなって、地域や行政とも仕事をするようになっていって、どんどん責任が大きくなっていくしんどさを感じるようにもなりました。

10年くらいたったころだろうかね。

 

 

それくらいから、いかに私が世間に対して仕事もできなくて役にも立てないぼんくらだということが理解できるようになっていきました。分かるんですよ、それくらいは。

でも凡人だから理解するのに10年かかった。あの10年はボーナスステージでしたね完全に。世間に責任を感じないでする仕事なんて立場によっては評価に値しないんですよねー。

対世間という一番厄介で根気のいる仕事ってのは、通り一遍の説明や自分たちの常識でのみ話をしたところで共感とか評価とかというのは得られません。人に届く言葉を持たない事業というのはその業界だけでしか通用しなくて外に出れないんですよ。でもそれだと大きくなれない。

 

 

なので何度も何度も説明会や地域周りを続けたり、おひとりでも興味を持っていただいたりできたなら、その人だけのために時間を取って説明をさせていただいたりというたぐいの根気のいる仕事が山のように待っていました。会社を続けていればそういう時期がどこかで来るとは思います。

 

 

で、昔偉そうなおっさんが言っていた「あの人は自分のするべきことが分かっている」と言っていただいた言葉がありがたいと思い返すようになりました。その言葉をいただいたからこそ根気がいったり心が折れそうなことがあっても、自分たちや応援してくれる人がいる事業に自信が持てたんですよ。

今でもまだ会社に席はあるんですが、老害なので外で仕事するようにしてます()

 

 

とま、おじさんだから回顧できることが一つくらいあるんですが、今のブロックチェーン業界で働いていたり関わっていたりする人たちが、羨ましいと思うんですよねえ。

同年代の人たちも暗号通貨に興味を持つ人たちがたくさんいると思うんですが、自分たちがやってきたりしてきた道を、今また大きなスケールで挑戦してる人がいるってことだけで、なんだか応援したくなるんですよね。

上からじゃなくて下から目線で。