サトシナカモト論文とプロレス
まずプロレスというのは技術を知らない人がパッと見てわかるエンターテイメントであり、視覚的にも聴覚的にも痛みが伝わる伝導体としても機能し、団体選手個々の歴史はそれをつなげると万里をも超える勢いで増え続けており、インターネット普及前より世界中の人々が「これがプロレスか」と認識することができる数少ない媒体であると認められております。
この数年仮想通貨界隈を眺めるに至り、仮想通貨とプロレスの深刻な相似性を見つけてしまった僕ですが、多分サトシナカモトってヘビーなプロレスマニアだったんじゃないかと思うんですよね。
何故そう思うのかというのが、いわゆる「サトシナカモト論文」というこざっぱりした論文にプロレス的発想がちりばめられてるのに気づきがありました。
概要
純粋なP2P電子マネーによって、金融機関を通さない甲乙間の直接的オンライン取引が可能になる。電子署名は問題の一部を解決するが、依然信用できる第三者機関による二重使用予防が求めらため、その恩恵は失われる。当システムはP2P電子マネーにおける二重使用問題の解決を提案する。
>要は、金融という枠組みの中に新団体を設立しますということです。
この挑戦的な感じは完全にUWFです。間違いない。
ロープに振らない・振られても跳ね返ってこない。だがそれを選手と観客の信用によらずプロレスとして成立させる。という点にあります。
既存のプロレスという枠組みにおいてはロープというゴム製のカバーで覆われた反動性ワイヤーを利用し、選手同士が組みあう。どちらかの相手をそのロープに投げる。投げられた相手はそのロープに向かう。向かったロープに背を向けロープをしならせる。しならせたロープの反動を利用して走り出す。走り出した先にいる選手に向かうよう姿勢を調整する。選手と向き合うと技をどちらかが出す。
という一連の取引動作があるんですが、その動作があってこそのプロレスと言われてきたが、それは選手も観客もロープに振られたら跳ね返ってこなければならないという信用があってこその技術なのですが、この相互信用を完全になくしてしまった革命的なプロレスをUWFは提唱する。ということでしょう。
ということがこの概要の最初に書かれています。
だそうです